こんにちは。大阪・堂島のクリエイティブエージェンシー、株式会社メガホンです。
ここ数年、料理のレシピ動画を公開するWEBサイトやアプリが人気を集めています。美味しそうな料理が、臨場感たっぷりで作られていく動画をSNSなどで見かけると、つい目を奪われてしまいますよね?
こうした魅力的な料理動画は、視聴者を強く引きつけると同時に、プロモーション効果も抜群ですが、わかりやすく、美味しそうに撮影するためには、実はさまざまな工夫やテクニックが必要になるんです。
今回は、料理のレシピ動画を活用するメリットや動画制作のポイントについてご説明します。食材や食器などの関連する商品のPRにも、ぜひお役立てください。
レシピ動画を活用するメリットとは?
料理の「レシピ」はかなり昔からコンテンツとして人気を集めており、料理本や専門サイトなど、レシピ情報は多数発信されてきたことは言うまでもありません。しかしここ数年は、インターネット回線の整備が進み、スマートフォンが普及したことで、ユーザーが気軽に動画でレシピを楽しめるようになっています。
レシピ動画に特化したWEBサイトやアプリが登場したことでさらに流行は加速、ただ調理シーンを撮影しただけではなく、字幕の説明が入り、テンポも良くなり、より楽しめるコンテンツとしてクオリティがますます高くなってきました。
なぜレシピ動画は人々を引きつけるんでしょうか?レシピ動画を活用するメリットについて紹介していきましょう。
1)調理方法がわかりやすい
実際の調理シーンを撮影する動画は、写真とテキストだけのレシピ情報より圧倒的に手順がわかりやすく、こねたり混ぜるときの力加減などのポイントも把握できます。必要な箇所を何度も再生することもできるので、ユーザーにとって非常に有益なコンテンツといえるでしょう。
2)食欲をそそる表現ができる
観る人の食欲をそそる「シズル感」を表現できる点も動画の強みです。「シズル感」とは半熟卵の黄身がとろけたり、ステーキがジューッと音を立てて焼ける様子など、美味しそうに感じさせる表現のことです。動きや音の表現は動画ならではの演出ですので、メニューごとにどのようなシズル感を見せるかを考えて撮影にのぞみましょう。
3)幅広い層にアピールできる
レシピ動画は料理をする人が参考のために観るものですが、料理をしない人にも楽しんでもらえる特徴があります。材料が調理されておしゃれな料理に様変わりしていくシーンや美味しそうに盛り付けられた料理は、目にするだけでも楽しめるコンテンツであり、シェアされる可能性も高いため、幅広くアピールできるのです。
レシピ動画制作を進める前に確認しておきたいポイント
ここでは、レシピ動画を制作するにあたって確認しておきたいポイントをいくつかご紹介します。各々の準備をしっかりしておくことで、スムーズに制作を進めることができるはずですよ。
1)レシピの内容と数量
まずはどんな料理のレシピをいくつ撮影するかを決めましょう。単発のコンテンツか、YouTubeチャンネルやSNSなどで継続的に配信していくのかで、本数は変わってくるでしょう。流行りの真俯瞰から撮影するものか、人物を入れて撮影するのか、スタイルも決めておくと良いでしょう。
2)自社開発か外部に依頼するか
自社にレシピの情報がすべてある場合はそれを動画化するだけで良いのですが、情報がなければプロにレシピ開発を依頼する必要があります。メニューの選定や撮り方、見せ方を熟知している動画制作会社に依頼するほうが、より効果の出やすいレシピ動画を作りやすいでしょう。
3)用途(掲載メディア・サイズ)
WEBサイトやYouTubeであれば16:9比率の動画、InstagramのストーリーやTiktokであれば縦型で制作するなど、掲載する用途によってメディア特性やサイズが異なります。予めどのような配信方法にするか、決めておきましょう。
4)動画の尺(時間)
動画の尺は3分程度に収めておくほうが、飽きられずに最後まで観てもらえます。TwitterやInstagramなどのSNSであれば1分以内が理想です。時間によって撮り方や費用も変わってきますので、目安は考えておくとスムーズです。
5)BGM・ナレーション
BGMや効果音、実際の調理の音など、どの音源を入れるか入れないかも確認が費用な事項です。BGMは著作権フリーや買い取りできる音源などを選べます。ナレーションは別途収録になるので、費用やスケジュールにも影響してきます。
6)備品やスタイリング
食材だけでなく、食器やカトラリー、ファブリックといった備品も撮影には欠かせません。購入かレンタルか、あるいはスタジオを借りて備え付けを使用するという方法もあります。盛り付けやスタイリングをプロに任せたい場合はフードコーディネーターやスタイリストの手配も忘れないようしましょう。
7)動画の完成イメージ
自社で行う場合でも、映像制作会社に依頼する場合でも、関係するメンバー同士で、どのような動画になるのか、完成イメージを共有しておくことは重要です。予めレシピ動画の参考になるものを選定しておき、同じ方向へ向かって制作が進むようにしておくと、後々になってイメージの食い違いが起きにくくなります。
8)納品日・予算
これは制作会社に依頼する場合ですが、納品日によって段取りの仕方が変わり、見積にも影響を及ぼします。おおまかな予算の想定と納品日をまず伝えて、その上で詳細を詰めるようにすると、時間を無駄に使うことを避けられるでしょう。
効果的なレシピ動画制作のポイント
制作の準備が整ったら、次はレシピ動画を実際に制作する際のポイントをご紹介します。より多くのユーザーが「楽しい」と感じるコンテンツにするために、次の5つの項目に注意して進めましょう。
1)カメラワークを工夫する
真俯瞰から早回しでレシピを紹介して数十秒から1分以内で終わる動画であればカメラは固定でも良いですが、もう少し時間を要するレシピの場合は、上からと横からの2台のカメラで映したり、引きやアップで変化をつけるなどカメラワークに工夫しましょう。同じ角度から撮られた映像が続くと単調になり、ユーザーが飽きてしまうからです。
2)短い尺でテンポよく
単調で長い動画ほどユーザーは離脱しやすくなります。早回しの動画でない限り、料理の工程をすべて見せる必要はありません。情報はテロップでも補足できますので、必要な部分だけテンポよくつないで、短時間でパッと観ることができる動画に仕上げることが重要です。尺が長いだけで、ユーザーは「難しそうなレシピなので観るのをやめよう」という気持ちになってしまいます。
3)美味しさ、楽しさを伝える
調理方法を伝えることが目的ではありますが、マニュアルのようにただ説明だけを流すような動画では、ユーザーの心は捉えられません。何より「美味しそう」と思わせるシズル感を意識して、食欲をそそる動画にすること。そして「作ってみたい」と思わせる楽しさもそこへプラスして、初めて質の良いレシピ動画といえるのです。
4)テロップ(字幕)を工夫する
レシピの工程を映像だけですべて伝える必要はなく、文字のほうが伝わりやすい情報はテロップ(字幕)を表示させることでユーザーの目に強く印象づけることができます。もちろん、このテロップも入れ過ぎると情報過多になってしまいますので、映像とのバランスを十分考えましょう。
5)TPOを意識した演出
TPOとはTime(時間)Place(場所)Occasion(機会)の略称で、そのレシピを使用するシーンを意識して動画の演出をするとユーザーはイメージしやすくなります。例えば朝食メニューであれば陽光の差し込むキッチンで、家族団らんで楽しむメニューは人の気配がする食卓で、クリスマス料理はパーティーのイメージを演出に採り入れる、といった具合です。
参考にしたいレシピ動画サイト3選
少しでもクオリティの高いレシピ動画を作るには、少しでも多くの動画を観て、心を動かされるものを見つけて参考にするのが近道です。 最後に参考にしたい料理動画サイトをいくつかピックアップしました。評判の良いレシピ動画がどんなものか。そのヒントをつかめるでしょう。
1)kurashiru(クラシル)
軽快なBGMに乗せてテンポよく料理を作り上げていく動画を毎日配信している料理レシピ動画サービスです。WEBサイトでは「材料」「メニュー」からレシピを探せる仕様ですが、どちらかというと「キーワード」から見つけやすいように設計されており、「キャベツ」「鶏肉」といった食材や、「時短」「節約」などユーザーのニーズから選びやすくなっています。
レシピ動画は、テロップで材料と分量も表示されるため、1分前後の動画を流し見するだけでおおよその流れがつかめる質の高い編集が強み。実際に作ってみたユーザーの投稿もページで閲覧できるので、第三者の声も参考にできるのも良い工夫でしょう。
2)DELISH KITCHEN(デリッシュキッチン)
WEBサイトはシンプルで、「材料」「料理名」「シーン・目的別」からメニューを検索しやすい構造になっています。迷ったときはランキングや、「鮭・サーモン」や「鍋料理」など人気のカテゴリから目に留まったものを選ぶだけで、すぐにその料理動画を視聴できます。
動画にはナレーションがあり、テロップもスマートフォンで見やすい大きめサイズになっています。メイン動画以外に、作り方の工程別に細分化された動画も用意されており、料理初心者でも簡単に作れると評判。よりわかりやすいレシピ紹介コンテンツを制作する際に参考になりそうです。
3)Tasty Japan(テイスティジャパン)
https://www.youtube.com/channel/UCilGprjH_UBgR5vLVXPff3Q (YouTubeチャンネル)
アメリカの人気の料理動画「Tasty(テイスティ)」の日本版がこの「Tasty Japan(テイスティジャパン)」で、真俯瞰からの定点撮影でテキパキと料理が出来上がっていく動画をFacebook、Twitter、InstagramなどのSNSで見かけたことがある人も多いと思います。
鰻にタレかけて焼き上がるところやホットケーキにシロップがかかるシーンなど、食欲をそそるシーンが多数盛り込まれた動画が多く、シズル感のある演出の参考になります。
まとめ
今回は、料理のレシピ動画を活用するメリットと制作時のポイント、参考になる動画サイトをご紹介しました。
誰もが楽しめるコンテンツであるレシピ動画は、さまざまなプロモーションに活用されています。今回ご紹介したポイントを参考にして、わかりやすく美味しさ伝わる効果的なレシピ動画づくりにぜひ一度挑戦してみませんか。
演出や機材、レシピ開発など「自社での制作は難しい」と感じられる場合は、映像制作のプロに相談してみると良いでしょう。
実は、メガホンでもレシピ動画を制作したことがあるんですよ。
動画制作のパートナーをお探しの方、株式会社メガホンまで。
お問い合わせはこちら