こんにちは。大阪・堂島のクリエイティブエージェンシー、株式会社メガホンです。
個人的に撮影したり、友達から送ってもらった動画を観る程度であれば、PCやスマートフォンに標準でインストールされている動画再生プレイヤーを使えば特に問題はないでしょう。ただ、仕事で利用する場合や、本格的な趣味として動画の視聴をしたいとき、使いやすさや機能面で少し物足りなさを感じてしまうかもしれません。
そこで今回は、数ある動画再生プレイヤーのなかから、PCとスマートフォンそれぞれの環境に合ったものを「使いやすさ」「機能性」の観点からおすすめをセレクトしました。さすがに動画再生ソフトをいくつもインストールして試すのは手間がかかりますので、この記事を参考にして、自分に合った最適な1本でより充実した動画ライフを楽しんでください。
PCで手軽に動画再生を楽しめるおすすめプレイヤー
パソコン1台あれば、スマホやビデオカメラで撮影した動画を保存場所として活用できるほか、DVDやブルーレイディスクを視聴することもできます。 ただ最近のWindowsPCはドライブ内臓が減り、標準でDVD&BDを再生できるプレイヤーがインストールされていないケースが増えています。また、標準搭載の動画再生プレイヤーも操作性や画質、対応フォーマットなどに難点があり、他のプレイヤーを使用している人も少なくないでしょう。
ここではWindowsおよびMacに対応した使い勝手の良いプレイヤーをいくつかピックアップします。
1)VLC media player 【Win/Mac】
動画再生プレイヤーではかなり有名で、WindowsやMacさらにiPhone、Androidまでマルチプラットフォーム対応のメディアプレイヤーです。基本機能は無料で使えるので、気軽に手元に置いておきたい存在といえます。
まず大きな特徴は、CD/DVD/BDの再生はもちろん、各種動画フォーマット、ISOイメージまで幅広いフォーマットに対応している点。そして「ストリーミング配信」が可能で、YouTubeなどのの配信動画を視聴することもできます。PC内にある動画とYouTubeにアップされている動画を、ソフトを切り替えずに視聴できるのは便利でしょう。
再生中の機能としては、画面キャプチャ、回転、反転、ズーム、AB間リピートなど豊富で、プレイヤーとしてかなり優秀といえます。難点としては画質で、4Kや8Kといった超高解像度の動画を再生する際は、あまり通常の動画との差が分かりづらいかもしれません。
画質に相当のこだわりがない限りは、まずはこの1本をインストールすることをおすすめします。
■おすすめ度 ★★★★★
2)5KPlayer 【Win/Mac】
4K〜8K、1080p画質のハイグレードな動画やWindowsPCで再生できないDVDなどのメディアの視聴もできる5Kplayerは、iPhone、iPadなどと連携した音楽のストリーミング再生、そしてラジオの視聴も可能なプレイヤー。動画のフォーマット変換もできるため、コンバーターとしても役立つ一品です。
前述のVLCに比べて超高解像度の4K〜8K動画も劣化がなく、美麗な画質で再生できるのが強み。画面の90度回転、字幕表示、スクリーンショットの便利な機能も揃っており、この5KPlayerを特徴づけるのは、YouTubeなど動画共有サイトの動画をmp4形式でダウンロードできる機能です。
YouTubeやニコニコ動画などに公開されている動画のURLを入力するだけでPCに保存し、オフラインでも視聴することができます。AirPlayにも対応しているため、テレビなど大きな画面でビデオ・音楽を再生したい人の要望にも応えるなど、無料ながら充実した動画再生プレイヤーといえます。
アップグレード版として「VideoProc」が用意されており、こちらは動画・音声変換、DVD変換、Web動画ダウンロード、画面録画の4大機能を備えた多機能ツール。今後、編集なども検討している人は、併せて使ってみると良いでしょう。
■おすすめ度 ★★★★
3)Leawo Blu-ray Player 【Win/Mac】
Blu-ray/DVD/ISO/4K動画/HD動画が再生できるメディアプレーヤーで、最新ブルーレイディスクでも品質を損なうことなく再生できる、画質ロスレスが強みです。名称からブルーレイのみと思われそうですが、MP4、WMV、AVI、AVC、MTS、MKV、M4A、AVCHD、MPEGなど多様な動画形式も視聴できるので、DVDやブルーレイをよく観る人で、その他の動画ファイルも同じソフトで視聴したい人におすすめです。
無料版では一時停止時に広告が表示されますが、再生時には非表示となり、動画の再生だけなら無料版でも十分に役に立つでしょう。
■おすすめ度 ★★★
4)MPC-HC 【Win】
マイクロソフトのWindowsメディアプレイヤーに似ているシンプルなデザインで、機能性・使いやすさにも優れたオープソースの動画再生ソフトです。もともとは「Media Player Classic(MPC)」と呼ばれるアプリが、オープンソースで機能強化されていまや定番として知られています。
ほとんどの動画フォーマットに対応し、音楽、動画、DVD/Blu-ray の再生ができる対応力の広さを誇りながら、非常に軽い操作性で再生が止まるなどのストレスは感じさせません。プレイリスト、お気に入り、キャプチャ、コマ送りや再生速度調整など機能も一通り揃っており、動画再生に関して大きな不満を感じることはないでしょう。
難点として挙げられるのは、インターレース解除機能が付いていない点。横縞の目立つインターレース動画を視聴する場合は、「ffdshow」などの外部フィルターを使用する必要がありますので、気になる人はネットのノウハウ記事を参考にして設定してみましょう。
■おすすめ度 ★★★
5)SMPlayer 【Win/Mac】
SMPlayerもMPC-HCと同様にオープンソースのプレイヤーです。メディアプレイヤーと同じように、外部からコーデックを導入する必要がなく、デフォルト状態でDVDやほとんどの動画ファイルを再生することができます。対応形式はVLCや5Kplayerのほうが広いですが、ISOファイルの再生が他のソフトより安定しているため、日頃ISOファイルをよく扱う人にはおすすめです。
2動画再生中はフィルター、動画の回転、ズーム、アスペクト比の調整などに対応し、動画のキャプチャも可能。ちなみに再生時の設定を記憶するため、前回視聴していた動画の続きが再生されるなど、ちょっと気の利いた点を評価する人も多いようです。
他のプレイヤーに比べると再生の動作が重い印象なので、PCのメモリ容量が少ない場合は避けたほうが良いかもしれません。
■おすすめ度 ★★★
6)Qonoha 【Win】
珍しい国産のプレイヤーで、欲しい機能を備えつつ、軽快に動画再生できる便利なツールです。インストールすると、すぐに基本操作はわかる簡単でシンプルな操作性が大きな特徴。ボタンや設定項目は少なめなので、細かいことは分からない人でもすぐに使いこなせるでしょう。
動作速度は高速で、Windows用動画再生プレイヤーでは最速といっても過言ではありません。超高画質の4K動画でも待ち時間なく再生が開始され、再生中も動作が重くなることなく早送りをしてももっさりとして動作になりません。
再生時間ごとのブックマーク、再生速度の調整、区間リピート、画面の回転、明るさやコントラストの調整、静止画キャプチャーなどの必要な機能は揃っています。反面、これだけにしかない機能というものはないので、「軽快に動画再生できればそれで十分」というニーズに人にうってつけのツールでしょう。
■おすすめ度 ★★★★
スマホに用意しておくと便利なおすすめ動画再生アプリ
スマートフォンには初期から動画再生アプリはインストールされていますが、「使いにくいな」「もっと機能が欲しいな」と感じた時は、ここで紹介しているアプリをぜひ試してください。
おすすめポイントや機能の違い、各アプリの強みを加味し、どんな動画再生アプリを選んだらいいのか考えながら読んでみて下さいね。
1)VLC for Mobile/ VLC for Android 【iPhone/Android】
Windows、Macでも定番としておなじみ動画再生プレイヤーのスマートフォン版。歴史ある定番プレイヤーなので、少しずつ改良が重ねられ、多くのユーザーから支持を集めています。
ファイルはGoogleドライブ、Dropbox、OneDrive、iCloud Drive、iTunesやネットワークから直接ダウンロードしたり、Wi-Fiで共有することもできるため便利。操作性も良く、画面を上下にスワイプして音量をアップ/ダウン、左右にスワイプでシークなど、よく使う動作をジェスチャー機能で割り当てられるので、個人の使い勝手を向上させやすいでしょう。
とにかく機能が充実しているので「こんなことできないかな?」と感じたことは、ほぼ装備していると思って間違いありません。もし設定方法などで迷っても、定番アプリなので多くのユーザーがネットに情報発信しているため困りません。そういった点も歴史あるプレイヤーならではでしょう。
■おすすめ度 ★★★★★
2)PlayerXtreme Media Player 【iPhone/Android】
PlayerXtreme Media Playerも再生可能はファイル形式が多く、FLVやMOV、MP4といった使用頻度の高い形式はもちろん、ASF、AVI、DIVX、TS、VOBなどこれで再生できないものはないと言えるほど充実しています。動画の早送り/巻き戻し、画面の固定など基本的な機能は一通り揃っており、再生画面のインターフェースの明解で操作もしやすい親切設計。フォルダ分けされるファイル管理も見やすく、総じて直感的な操作性になっています。
無料版は動画再生の前に広告表示されるので、もしアプリが気にいったら有料版へのアップグレードがおすすめ。なお、このアプリは操作メニューなどがすべて英文表記です。それほど難しくはありませんが、苦手な人は他を選んだほうが良いかもしれません。
■おすすめ度 ★★★★
3)ムービープレーヤー 【iPhone】
このアプリの特徴は大きく3つあります。1つ目は再生可能なファイル形式が25種類以上と豊富で、パソコン用のAVIなどにも対応。再生するためにファイル形式の変換作業を行う手間を省いてくれるすぐれものです。2つ目はインポート方法で、iTunes、Dropbox、Wi-Fi、直接ウェブからの転送可能。3つ目はロック機能で、プライベートな動画はパスワード設定できるため、プライバシーもしっかりと保護できます(アドオン)。
意外なところでは、iPhoneの画面ロックをしていない場合でも、横画面固定で再生されるところ。移動中などに動画を見ていて、縦横に変わってストレスを感じる人にはうってつけの機能です。
有料でアドオンも用意されているので、オーディオ機能の強化や字幕、ストリーミングなどニーズに合わせて追加できるのも便利。
■おすすめ度 ★★★
4)MX Player 【Android】
Androidユーザーには人気の高い動画再生プレイヤーで、シンプルで分かりやすい操作性と、多様な動画およびオーディオ形式に対応している点で高評価を得ています。世界初のマルチコアデコード搭載により、動画の再生速度は非常に軽快。画質を選ぶことができるのも、このアプリの強みといえるでしょう。
アプリを起動すると動画ファイルを検索して新しい動画ファイルに「NEW」のタグを表示させたり、誤操作を防止してくれるロック機能で再生中に誤って停止ボタンを押しても動画がストップしないなど、ちょっとした気遣いもうれしい1本。
字幕のファイル形式もバリエーション豊富で、翻訳系の動画を閲覧する機会が多い人にも非常に役立つアプリです。
■おすすめ度 ★★★
5)KMPlayer 【iPhone/Android】
直感的に操作を覚えられるシンプルさが売りのプレイヤーで、インストールしてからすぐに使えるようになるでしょう。
KMPlayerならではの特徴としては、他のプレイヤーで再生できない破損したファイルでも読み込める可能性があること。さまざまな形式の動画ファイルを扱う人は入れておくと便利です。ブックマーク、色調整、ズームイン、繰り返し再生、速度制御など基本的な機能は揃っており、特筆すべきは「ビデオの反転」機能。左右または上下を逆して再生できるプレイヤーは意外と少ないので、そのようなニーズがある人にはうれしいはず。
ユーザーレビューでも「ようやく求めていたメディアプレーヤーが見つかりました」「色々なプレイヤーを試してみましたがこれが1番使いやすかったです!」など高評価。無料ですが広告が表示されず、快適に操作できる点もユーザーが絶賛するポイントではないでしょうか。
■おすすめ度 ★★★★
まとめ
動画再生は標準インストールされているソフトやアプリがあるので、なかなかそれに代わるものを選ぶ機会は少ないかもしれません。ただ、DVDやブルーレイ、さまざまなフォーマットの動画ファイルを再生できたり、視聴時にもさまざまな機能が使える点でPCやスマホにもう1種、用意しておいて損はありません。
「外付けのブルーレイディスクが観られない」「送ってもらった動画ファイルが開けない」など、突然のトラブルに備える意味でも、この記事を参考にしてインストールしておいてはいかがでしょうか。よりストレスのない、動画ライフを満喫していただけるはずです。
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