こんにちは。大阪・堂島のクリエイティブエージェンシー、株式会社メガホンです。
ホームページは自社のビジネスを推進したり、広告・広報活動をアピールするための重要なツールです。さまざまなステークホルダーにとって、ホームページは企業の顔。その制作にあたって、信頼できるパートナーを選ぶことは非常に重要になりますが、特に初めてホームページの立ち上げを担当する方にとっては、「自分にできるだろうか」とハードルの高さを感じるかもしれません。
本記事では、そんなみなさまの不安を取り除くべく、失敗しないホームページ制作会社の選び方に焦点を当てて、順を追いながら分かりやすく解説していきます。
ホームページ制作会社の探し方
まずは候補となるホームページ制作会社を探す必要があります。相性の良いパートナーを見つけられるかどうかが、プロジェクト成功の重要な鍵となりますので、以下のポイントを押さえつつ候補となる会社をリストアップしましょう。
知人からの紹介
ビジネスのつながりや友人・知人からの紹介は、信頼できる制作会社を見つけられる最も直接的な方法です。実際に良い経験をしたという第三者の言葉は、その会社の信頼性を示す実証となりえます。紹介を受けた場合は、紹介者にプロジェクトの詳細や成果について質問することで、より具体的な情報を得ることができます。
ネットの口コミ
口コミもまた、信頼できる制作会社を見つける有効な手段です。ソーシャルメディアやフォーラム、業界のコミュニティでの評判を調べてみましょう。実際にその会社のサービスを利用した人々の生の声は、会社の実力や取り組み姿勢を知る上で貴重な情報源となります。
ネットの紹介記事
多くの業界関連のブログや専門サイトでは、ホームページ制作会社の紹介記事を掲載しています。これらの記事は、特定の会社の特徴や強み、提供サービスの概要を知る上で役立つでしょう。ただし、紹介記事がスポンサー付きのコンテンツである可能性もあるため、そのページの運営会社を調べてみるのも良いでしょう。
比較サイト/一括見積サイト
比較サイトや一括見積サイトを利用することで、サービス内容、価格、納期など、さまざまな観点から複数の制作会社を比較検討することが可能です。一括見積サイトでは簡単に複数の会社から見積を取って効率的に候補を絞り込むことができますが、価格だけでは最終的な判断はできないため、あくまで参考程度にとどめましょう。
上記の通り、制作会社の候補を探す方法はさまざま。ネットだけでも豊富に情報が揃っていますので、候補先はすぐに集まるでしょう。では早速連絡を、と言いたいところですが、候補となった会社の評判と口コミを事前に調べることもおすすめします。
紹介者により詳しい話を聞く。Googleや比較サイトの口コミを読む。SNSの発信内容を見るなど、その会社の実際のサービス品質や顧客対応の様子、プロジェクトの成功事例など、公式ホームページだけでは得られない生の情報に触れることができるはずです。
過去に類似のプロジェクトを依頼したクライアントのフィードバックは、あなたが期待するサービスをその会社が提供できるかどうかを判断する上での貴重な指標となります。信頼できる制作会社を選ぶためには、広告や公式情報だけでなく、実際の利用者の声を積極的に参考にしましょう。
制作会社の種類と特徴・傾向
ひとくちにホームページ制作会社と言っても、その形態や強みはさまざま。会社としての規模、対応領域、傾向を踏まえて、選定の参考にしましょう。
規模
大手制作会社
企業規模が大きく、豊富なリソースと幅広いサービスを提供できます。複雑な機能や大規模なサイト構築、システム開発も対応するプロジェクトに適しています。高品質な成果物を期待できるメリットは非常に大きいですが、その反面、コストも増えて判断が難しくなります。初期段階で綿密に確認しておくことが肝要でしょう。
中小制作会社
よりパーソナライズされたサービスを提供し、クライアントとの距離が近いことが特徴。地域密着型のビジネスやスタートアップに適しており、フレキシブルな対応が期待できます。リソースが限られている分、担当者が複数案件を抱えている場合があり、プロジェクト進行時に遅れが生じないよう、確認しておきたいです。
フリーランスのチーム
コストパフォーマンスが高く、小規模なプロジェクトや特定のニーズに特化したサービスを提供します。ホームページ制作のプロフェッショナル集団ですからスキルには期待できますが、品質や進行に問題が発生した場合、リカバリーできる能力があるか予め確認しておくと安心です。
対応領域
フルサービス型
ホームページの制作に関しては、どのようなジャンルでも対応できるスタッフ体制とスキルを有する会社です。デザインからシステム開発、コピーや記事のライティング、コーディング、運用まで任せられる会社がほとんどですが、SNS運用代行や動画、アプリ開発は範囲外の場合があるため確認が必要です。
専門型
ブランドサイト、人材採用サイト、ランディングページ、BtoB、Eコマース(さらに特定のカートシステム)など、特定の領域に特化して強みを発揮する会社です。あるいは、デザインのみ、コーディングのみといった専門性もあります。その分、豊富な実績や高い専門知識があり、提案力にも期待できます。
ワンストップ型
ホームページ制作はもちろん、さまざまな映像や印刷メディア(ポスター、パンフレットなど)まで対応してもらえるケースです。この場合、広告・広報物をまとめて1社に依頼することができるため、依頼のリソースを抑えることができるでしょう。一方で、プロジェクトが滞った場合、進行への影響が非常に大きくなる懸念はあります。
傾向
格安・スピード重視型
低予算で短期間にホームページを立ち上げたいクライアントに適しています。要望に合わせた形で制作を行うオーダーメイドではなく、テンプレートを使用する場合が多く、コストを抑えつつ迅速な対応が特徴です。ただし、デザインのオリジナリティや特定機能のカスタマイズには限界があります。
デザイン・ブランディング特化型
質の高いビジュアルコンセプトとブランディング戦略を通じて、企業のCI/VIに基づいたホームページ制作を得意とします。これらの会社は、企業のブランド価値を高めるための独自のデザインやユーザー体験(UX)を提供できるため、競合他社との差別化にも強みを発揮できます。
マーケティング総合型
SEO、SNSマーケティング、コンテンツマーケティングなど、オンラインマーケティング全般を網羅するサービスを提供します。何のためにホームページを制作するのかによって、こうしたマーケティングに強みを持つ会社を選び、ただ作るだけではない、戦略的なプランの提案を求めることができます。
制作会社ごとに特徴は異なり、すべて理解をするのは難しいと思います。あくまでこういった形態があるということを把握しておく程度で問題ありません。それだけでも、十分商談はスムーズになるでしょう。
依頼する前に準備しておくべきこと
依頼前の準備こそ、プロジェクトの成功を左右する大切なステップです。この段階での丁寧な準備は、制作会社とのコミュニケーションをスムーズにし、期待通りのホームページを実現するためには必ず押さえておきたいポイントと言えるでしょう。
目的の明確化
ホームページを通じて何を達成したいかを明確にしましょう。これは、ホームページ全体の方向性を決定する基盤となります。目的が明確であればあるほど、制作会社はより適切な提案を行うことができます。例えば、製品のオンライン販売、サービスの予約受付、企業情報の提供など、具体的な目標を設定します。
ターゲット設定
誰に向けたホームページなのか、ターゲット像を特定します。年齢層、性別、興味・関心、地域など、できるだけ詳細に設定することで、デザインやコンテンツの方向性が絞り込みやすくなります。ターゲットを理解することで、より成果につながりやすいホームページを構築できるのです。
自社の要望と強みと弱み
自社の強みを強調し、弱みをカバーする要素をホームページに取り入れることが重要です。これを明確にすることで、制作会社はあなたのビジネスを際立たせるための戦略を練ることができます。SWOT分析(強み、弱み、機会、脅威の分析)は、よく知られる一つの手法です。
大枠での予算
予算を事前に決定しておくことで、提案内容を現実的な範囲内で検討することができます。予算が明確であれば、制作会社もその範囲内で最適なソリューションを提案しやすくなります。ホームページ構築の初期費用だけでなく、将来的な更新やメンテナンスのコストも考慮に入れておきましょう。
公開希望日
ホームページの公開希望日を設定します。これにより、制作会社はプロジェクトの現実的なスケジュール設定を行うことができるでしょう。急ぎのプロジェクトはコストが高くなる可能性があるため、余裕を持ったスケジュール計画が望ましいです。またさまざまな事情で進行が遅延することも踏まえて、公開の予備日も想定しておくと安心です。
参考サイト
自社の目指す方向性に近いデザインのホームページや、取り入れたい機能を持つ参考サイトをピックアップします。社内の意見をまとめておけるだけでなく、制作会社に対して具体的なイメージを伝えやすくなるでしょう。商談の際は、こうしたサンプルを提示しながら、何が気に入っているのか、どのような点を取り入れたいのかを明確に伝えましょう。
競合他社の情報
競合する他社と比較して、どのように差別化できるかを考えます。この情報は、制作会社が市場における貴社のビジネスの位置付けを理解するのに役立つとともに、これから立ち上げるホームページが持つべき独自の価値について考えるヒントも得られるでしょう。
「こんなに準備をしなければならないのか・・・」と不安に思われる方がいらっしゃるかもしれません。しかし、準備にかけた労力は後々、必ず実を結びます。できる限り検討してみてください。
また、担当者一人で考えると視野が狭くなる可能性がありますので、ホームページを立ち上げるメンバーでブレスト会議を行い、さまざまな視点から「ホームページに何を求めるか」、アイデアを出し合いましょう。可能であれば、関連部署からの意見も吸い上げておくと、早い段階から協力体制を築くこともできます。
ホームページ制作会社を選ぶ際のポイント
いよいよ今回の一番の核となるポイントです。ホームページ制作会社を選ぶ際に必ず確認したい、10の重要なポイントについて詳しく解説していきます。
1)プロとしての提案力はあるか
優れた制作会社は、ただ要望を聞くだけでなく、あなたのビジネスに最適なソリューションを提案してくれます。例えば、目的に応じたホームページの構造やデザイン、ユーザーエクスペリエンスの向上につながる機能など、プロフェッショナルな視点から、あなたのビジネスをさらに成長させる提案が期待できるかを確認しましょう。
2)得意分野は自社の目的に合っているか
制作会社にはそれぞれ得意とする分野があります。自社のホームページで達成したい目的や必要とする機能が、制作会社の得意分野と合致しているかを確認することが重要です。例えば、法人間のビジネスを目的としているホームページを作ろうとしている場合は、BtoBサイト制作の経験が豊富な会社を選ぶべきです。
3)自社と同種の制作実績はあるか
類似の業界やテーマでの制作実績がある会社を選ぶことで、業界特有のニーズや問題点を理解しているパートナーと組める可能性が高まります。過去の実績を通じて、その会社が自社の要望を満たせるかどうかを判断しましょう。
4)スキル・技術力は十分か
最新のWebスキルやトレンドを理解し、適用できる技術力が制作会社にあるかを確認します。これは、ホームページが長期にわたって効果的に機能し続けるために必要な要素です。技術的な質問を事前に準備し、彼らの回答を聞いてみましょう。
5)コミュニケーションは円滑にとれるか
プロジェクトの成功は、効果的なコミュニケーションに大きく依存します。制作会社との間で明確かつ定期的なコミュニケーションが取れるかを確認しましょう。また、疑問や問題が発生した際に迅速に対応してもらえるかも押さえておきたいポイントです。
6)見積書に不明点はないか
見積書が提出されたら、すべての費用が明確に記載されているか、追加費用の可能性はないかを確認します。不明瞭な点があれば、契約前に必ず確認しましょう。これにより、後から予期せぬコストが発生するリスクを避けることができます。
7)プロジェクト進行の管理方法は適切か
制作会社がどのようにプロジェクトを管理し、進捗を報告するかを確認します。明確なスケジュールと進行管理は、プロジェクトが計画通りに進むための重要な要素。プロジェクト管理ツールの使用や定期的な進捗報告会の実施など、その方法について把握しておきましょう。
8)セキュリティ対策は万全か
ホームページのセキュリティは、訪問者の信頼を得る上で対応は不可欠です。制作会社がセキュリティ対策についての知識を持ち、実装できるかを確認しましょう。例えば、SSL証明書の導入といった基本的なことから、社内に限定したアクセス環境の構築などがあります。
9)公開後の運用保守も対応してもらえるか
ホームページは公開後も定期的な更新やメンテナンスが必要です。公開後の運用保守サービスを提供しているか、またその内容とコストを確認しましょう。長期的に安心してホームページを運営できるように、サポート体制を事前に確認することが重要です。
10)集客の相談が可能か
ホームページの目的は、最終的には訪問者を増やし、ビジネスの成果につなげることです。SEO対策やSNSを活用したマーケティング支援など、集客に関する相談に応じてくれるかを確認しましょう。これにより、ホームページ公開後も効果的な運用が可能になります。
制作会社と担当者の評価ポイント
「ホームページ制作会社を選ぶ際のポイント」をもとに、あなたは担当者として制作会社の候補を数社挙げることになると思います。その後、上長の決裁を仰ぐ段階で、上司や役員といった意思決定者に知識がない場合、価格や実績だけで発注先を選んでしまうことになりがちです。そのような安易な選び方になった結果、「まったく成果の出ないホームページになってしまった」「成果物をコントロールするのに時間がとられ、スケジュールが押してしまった」といった失敗が生じる可能性があります。決裁を仰ぐ際には、以下の評価ポイントを活用して、上長が適切に判断できる材料を用意することをおすすめします。
制作会社の評価ポイント
企画・設計
成功するホームページは、単に見た目が美しいだけではなく、戦略的に計画され、ユーザーのニーズに応えるものです。制作会社があなたのビジネス目標と対象となるターゲットを理解し、それに基づいたホームページ構造とコンテンツ戦略を提案できるかを確認しましょう。
デザイン
良いデザインはユーザーを引きつけ、ブランドイメージを強化します。制作会社のポートフォリオを確認し、彼らのデザインがあなたのビジネスに適しているか、また現代的でユーザーフレンドリーなデザインを提供できるかを見極めます。
システム
ホームページのバックエンド(管理側のシステム)も重要です。CMS(コンテンツ管理システム)の導入や要望に合わせたカスタマイズ、必要に応じた特定の機能の開発能力があるかを評価しましょう。
広告・マーケティング
ホームページでの情報発信はマーケティングの一環です。SEO対策やソーシャルメディア統合、メールマーケティングなど、オンラインでの反響を高めるための戦略を提供できるかどうかを確認します。
運用・保守
ホームページは公開後も継続的なメンテナンスが必要です。更新作業、セキュリティチェック、バックアップなど、長期的な運用保守サポートを提供しているかを確認しましょう。
制作会社から自社紹介や提案を受ける際は、これらの評価ポイントをもとに自社の要望に合う依頼先を判断するようにしましょう。
担当者の評価ポイント
説明力
専門的なデザイン、技術的な内容、プロジェクトの進行状況などを、分かりやすく説明できる能力があるか。
ヒアリング力
自社のニーズや要望を正確に理解し、適宜質問ができるか。また、それに基づいた提案ができるか。
レスポンス
問い合わせや要望に対して、迅速かつ適切に対応できるか。連絡方法(電話・メール・メッセージツール等)は希望を聞いてもらえるか。
説得力
提案に対する説得力があり、なぜその提案が最適なのかを理論的に説明できるか。また、それをホームページに落とし込めるか。
対応力
予期せぬ問題や変更が発生した場合に、柔軟かつ迅速に対応できる能力があるか。過去に緊急対応の経験は豊富に持っているか。
人間性
プロジェクトを通じて長期的な関係を築くためには、相互の信頼関係が重要です。担当者が信頼できる人物かどうかを見極めましょう。
知名度の高く、実績が豊富な制作会社であっても、自社の担当になる人との相性が悪いとプロジェクトは円滑に進められません。担当者の言動、態度、経験もしっかり見ておき、違和感があれば考え直すことも大事です。
制作の流れと依頼する際の注意点
ホームページ制作のプロジェクトは、計画的かつ段階的に進めることで、効率的に目標達成を目指します。以下に、一般的なホームページ制作の流れと、それぞれのステップで注意すべきポイントを説明します。
1)依頼の準備
プロジェクトを始める前に、ビジネスの目的、ターゲット、予算、公開希望日など、基本的な要素を明確にします。この準備は、後のヒアリングや提案で、制作会社に明確な指針を提供するために重要です。
2)面談・ヒアリング・要件定義
制作会社との初めての打ち合わせでは、プロジェクトの目的や要望、期待する成果物について詳細に話し合います。この段階で、自社のニーズや目指す方向性を正確に伝えることが重要です。プロジェクトがどのように進行するのかをおおまかに確認し、重要なマイルストーンや納期について合意します。
3)見積・提案
ヒアリングを基に、制作会社から見積と提案が提出されます。提案内容が自社の要望に合致しているか、予算内で収まっているかを確認します。見積には、プロジェクトの範囲、提供されるサービスの詳細、コストの内訳が明記されているかを確認します。また、請求と支払いについても、トラブルが起きやすいので、条件や規定をしっかり共有しておきましょう。
4)契約
提案内容と見積に問題がなければ、契約を結びます。契約書には、プロジェクトの範囲、納期、費用、支払い条件、著作権の取り扱いなど、重要な項目が記載されています。契約内容を十分に理解し、同意できるものであることを確認しましょう。特に著作権やキャンセルポリシー、追加料金に関する部分にも注意しましょう。
5)キックオフミーティング
プロジェクトチームが正式に立ち上がると、キックオフミーティングを開催します。このミーティングで、プロジェクトのスケジュールや進行方法、連絡体制などが確認されます。定期的な進捗報告や問題発生時の対応プロセスを確立しておくことが重要です。
6)企画設計・構成
ホームページの全体構造やページ構成、機能要件などが計画されます。一般的にはこの段階で、サイトマップ(ホームページ階層の一覧)やワイヤーフレーム(ページの設計書)が作成されます。
7)デザイン
ホームページのビジュアルデザインが行われます。ブランドイメージに合致したデザインを制作会社が提案し、納得のいくまで調整を繰り返します。
8)開発・実装
承認されたデザインに基づき、ホームページの開発・実装が進められます。この段階では、プログラミングやCMSの組み込みが行われます。
9)テスト・検証
ホームページが正しく機能するか、デザインが適切に表示されるかなど、詳細なテストが行われます。問題が見つかった場合は修正を行います。
10)ホームページ公開
全てのテストが完了し、問題がなければ、ホームページを公開します。公開後も、アクセス状況のモニタリングや必要に応じた修正が続けられます。
11)運用保守
ホームページの公開後も、定期的な更新やセキュリティ対策、機能追加など、継続的な運用保守が必要です。制作会社との長期的なサポート契約を結ぶことを検討しましょう。
特に重要な注意点は以下の通りです。トラブル回避のためにも、双方の共通認識を十分にすり合わせておきましょう。
[契約内容]
契約書に記載された条項を十分に理解し、不明点は契約前に解消しておくことが重要です。特に、納品物の範囲、支払い条件、著作権の取り扱いに注意しましょう。
[アフターサポートの詳細]
公開後のサポート範囲、コスト、連絡方法などを確認しましょう。
[追加仕様・キャンセル]
プロジェクト進行中に発生する可能性のある追加費用について、事前に確認しておきます。これにより、予算オーバーを防ぐことができます。また、プロジェクトを途中でキャンセルした場合の条件や費用について確認します。
[権利関係(データの所有権、著作権など)]
ホームページのコンテンツやデザインに関する著作権がどのように扱われるかを明確にしておきます。また制作会社が生成したデザインやHTML/CSSデータの権利がそのような扱いになるのか、事前に確認が必要です。
契約書に上記の点が記されているかを確認し、両社の認識を合致させておきましょう。
コンペを実施するメリット、デメリット
さまざまな事情からコンペを検討しなければケースがあるでしょう。ここでは実施する際のメリットとデメリットについて説明します。
メリット
多様な提案を得られる
複数の制作会社からアイデアや提案を受けることで、異なる視点やクリエイティブな解決策を得ることができます。
コストパフォーマンスの比較が可能
いくつかの提案を比較することで、予算内で最も価値の高いサービスを選択することができます。
市場の動向を把握できる
複数の制作会社の提案を通じて、現在のデザインや技術のトレンドを知ることができます。
デメリット
時間と労力がかかる
コンペの準備、実施、評価には多大な時間と労力が必要です。
質より量になるリスク
数多くの提案から選定する過程で、質よりも量を優先してしまう可能性があります。
参加企業のモチベーション低下
報酬のないコンペに参加する制作会社の中には、提案の質が低下する可能性があります。
最適な提案が見過ごされるリスク
多くの提案の中から最適なものを見つけ出すのは難しく、良い提案が見過ごされる可能性があります。
コンペを実施する際は、これらのメリットとデメリットを十分に考慮し、目的に合った方法で実施することが重要です。声を掛ける会社は3〜5社程度を目安にすると良いでしょう。あまりにも多いと、依頼するだけで質疑応答が増えるなど、思わぬ労力がかかります。
こうした適切な準備と運営により、コンペを有効な手段として活用することができます。
まとめ
ホームページ制作はあなたのビジネスやプロジェクトにとって重要な投資です。適切な制作会社と担当者を選択し、上記で挙げたポイントに注意を払うことで、成功するホームページを構築することができます。本記事を読むとやるべきこと、注意点が多く心配されるかもしれませんが、プロジェクトとのフェーズごとに記事を読み返してもらえれば大丈夫です。
プロジェクトの目的やビジョンを明確にし、信頼できるパートナーと協力して、あなたのビジネスを次のレベルへと導きましょう。
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