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スマホカメラでどこまで高品質な動画が撮れるのか?(iPhoneの場合)

スマホカメラでどこまで高品質な動画が撮れるのか?(iPhoneの場合)

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スマホカメラでどこまで高品質な動画が撮れるのか?(iPhoneの場合)

こんにちは。大阪・堂島のクリエイティブエージェンシー、株式会社メガホンです。

みなさん、ご自身のスマホを使って動画を撮影することはありますか?

スマートフォンのカメラ機能は、年々その性能が上がっており、今やまったくの素人でも簡単にキレイな映像を撮影することができるようになっています。そのクオリティの高さは、映像のプロの現場でも積極的に導入されているほど。果たしてどれほどのポテンシャルを備えているのか。

奇しくもTVCMで、「どんな動画も、まるで映画に」と、その撮影ポテンシャルを大々的にアピールしていた、iPhoneシリーズの機能から検証していきましょう。

iPhoneのカメラ機能はどこまで進化しているのか?

iPhoneに標準搭載されているカメラとカメラアプリの機能について、100%理解している人は少ないと言われています。それだけ豊富な機能を持ち、多彩な撮影を行えるということなのです。

まずは静止画。

通常の撮影モード以外に、バースト撮影(連写)モードがあり、ピントや露出は自動でも手動でもコントールできます。ズーム機能で望遠、広角での撮影も行え、フラッシュ、セルフタイマーなど、デジタルカメラとしての機能は一通り完備しています。

ポートレートモード搭載で背景をボカした写真を簡単に撮影できるようになり、Instagramなどの正方形の写真を撮影できるスクエアモード、水平・垂直のパノラマ写真を撮れるパノラマモード、明るさの足りない場所でも被写体を鮮明に収めるナイトモードなどさまざまな撮影に対応しています。 さらに撮影した写真や動画のフォーマットや解像度・フレームレートを細かく設定できるため、撮影のプロからの要求にも応えられる様、常に進化を続けているのです。

iPhoneのさまざまな動画撮影モード

次はiPhoneでどのような動画撮影が行えるのか見ていきましょう。動画撮影には「ビデオ」「スロー」「ライムラプス」の3つの撮影モードがあり、用途に応じて使い分けることができます。

1)ビデオモード

通常はこのモードで使用します。写真撮影と明るさやピントは自動/手動で制御できるため、撮影者の意図に応じてさまざまな撮影を行えるでしょう。ライトを灯しながらの撮影も可能です。最近のiPhoneではビデオ撮影しながら静止画を残す機能もあり、両方残したい人にはますます便利です。

2)スローモード

テレビでもおなじみのスローモーションは、iPhoneでも簡単に撮影することができます。動きの速いスポーツやダンスなど人の動きだけではなく、雨や雪が降る光景、車や電車の車窓、焚き火や花火なども印象的な動画になります。不要な部分はiPhoneの編集で削除できるので、長めに撮影して決定的瞬間の部分だけを抜き出せば、良いスローモーション動画を収められるでしょう。

3)タイムラプスモード

低速度撮影や微速度撮影と呼ばれる撮影技法で、パラパラまんがのように早いコマ送り動画になります。人が歩いたり車が走っている光景、ゆっくりと流れる空の雲、料理の作っている段取り、イラストや漫画を描いているシーンなど、長い時間を凝縮して短時間で再生すると、非常に効果的な映像を作ることができます。

iPhoneで撮影されたCM・映画

前述の通り、iPhoneのビデオ撮影機能は、プロクリエイターの間でも評価が高まっています。例えば、大ヒット映画「シン・ゴジラ」でも海底トンネルが水没した際、人々が避難する緊迫したシーンで使用されたり、ミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』ではフリーウェイでのダンスシーンで長回しの映像を撮るために、iPhoneを使ってリハーサルが行われたり。

映画「アンセイン〜狂気の真実〜」

『オーシャンズ』シリーズで知られるスティーブン・ソダーバーグ監督による2018年公開のサイコ・サスペンスは全編iPhoneでの撮影。鮮明かつ被写界深度の深い映像を撮ることで、観客の方向感覚を失わせる効果を狙ったようです。同監督は次作「ハイ・フライング・バード」でもiPhoneによる撮影を行うなど、そのポテンシャルに期待を寄せています。

BENTLEY(ベントレー)CM

高級車ベントレーが制作した「ドライブに適したジャケット」についてオーダーメイドスーツブランドのインタビューも交えたCM動画。モノクロ映像が中心ですが古臭い印象はなく、ハイブランドファッションのプロモーションムービーのような上質なイメージをうまく演出することに成功しています。

Burberryファッションショー

少し前に遡りますが、有名ファッションブランドのバーバリーは2013年のファッションショーの模様をiPhone5Sで撮影し、YouTubeで公開しています。とてもスマホで撮影したとは思えない仕上がりになっています。

セリーナ・ゴメスMV「Lose You To Love Me」

アメリカの人気女優・シンガーのセリーナ・ゴメスが2019年にリリースしたヒット曲もiPhone11Proで撮影されました。非常にクオリティの高い映像作品となっており、YouTubeにアップロードされた動画は、2021年5月段階でなんと3億回以上視聴されています。

この他にもレディ・ガガの「Stupid Love」がiPhone11のみで撮影されていたり、スコットランド出身のロックバンドTRAVIS、グラミー受賞のカリスマバンドMaroon 5をはじめ、日本国内のアーティストでも同じ手法でミュージックビデオの撮影を行うケースが増えています。先進的なアーティストとiPhoneは相性が良いのでしょうか。

機材をプラスすれば最高の撮影環境に

iPhoneの撮影機能が進化するにつれ、周辺機材もグレードアップを続けており、ビデオカメラを使用しなくても本格的な撮影が行えるようになっています。

iPhone単体でも十分なクオリティでの動画づくりは可能ですが、より快適に撮影を行うためには、機材にも注目してみましょう。それぞれ1点用意しておくだけで、プロレベルの動画制作を行えるようになります。

外部マイク

iPhoneで動画撮影したことがある人ならわかると思いますが、屋外ではどうしても風の音を拾ってしまったり、雑音で人の声が聴き取りづらくなってしまうことがあります。内蔵マイクではどうしても集音能力に限界がありますので、外部マイクを接続してよりクリアな音声を収録できるようにしましょう。室内での撮影でも、外部マイクを通すと格段にクリアな音声を拾えるようになります。

ビデオ用三脚

安定した撮影には三脚も必需品です。人の手で撮影すると手ブレは避けられません。しっかりと固定して撮影することで動画を観る人が画面酔いしないように心がけたいです。スローモーションやタイムラプスの撮影では長時間シャッターを開いた状態にしますので、三脚がないと困ることになるはず。長さ、固定するホルダーの有無、安定スタンドか柔軟スタンドか等、さまざまなタイプがありますので、用途に合わせて選びましょう。

固定機材

iPhoneは撮影専用の機材ではないため、マイクやバッテリー、照明などのアクセサリーを外付けすることがあります。そんな時に役立つのがハンドル、ジンバル(スタビライザー)といった機材です。ハンドル(グリップ、リグ)にはiPhoneのほかにマイクや照明などを取り付けて1つのツールにまとめるようなもの。ジンバル(スタビライザー)は水平に保った状態でブレのない滑らかな映像を撮影できる機器です。撮影シーンに応じて使い分けましょう。

レンズ

最近のiPhoneはレンズの機能も向上し、広角や望遠などの撮影が行えるようになってきましたが、外付けのレンズを使うことでより撮影のバリエーションが多彩になります。比較的低コストで販売されているため、いくつかの種類を揃えることで映像表現の幅がぐんと広がるはずです。おすすめは超広角・魚眼・マクロなど。さまざまな画角で、ユニークかつ大胆な映像を撮影することができます。

まとめ

もしあなたがiPhoneユーザーなら、「このスマホで、そんなにすごいことができるの?」とスマホによる動画撮影の可能性を大きさを実感していただけたのではないでしょうか?もはや映像のプロの間でも、撮影機材として認識が集まっており、映画、CM、プロモーションビデオなどさまざまな分野での利用はさらに広がっていくでしょう。今後どのような新しい映像表現を提供してくれるのか楽しみです。

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